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イームズファイバーグラスシェルチェア

ファイバーグラスシェルチェアの進化の持続
チャールズ・イームズとエーロ・サーリネンがクランブルック美術アカデミーで行った成型プライウッドの研究から1939年に誕生し、その後レイ・イームズとともにカリフォルニア州ベニスのイームズ・スタジオでさらに開発が進められたシェルチェアは、“最大多数の人びとに、最高のものを、最適な価格で”というイームズ夫妻の信念に基づく飽くなき追求を端的に表しています。新たなフォルム、仕上げ、構造を生み出すことで、イームズ夫妻は絶えずシェルチェアの可能性を押し広げ続けました。プライウッドと型押し金属とを試した後、夫妻はファイバーグラス製のシェルに着手し、曲げたワイヤーで脚部を作る技術も完成させました。
その後ファイバーグラスの製造が環境に悪影響を与えることが明らかとなると、ポリプロピレン製に切り替えました。そして今日、より安全なファイバーグラスの製造方法やプライウッド成型技術の進歩によって、ファイバーグラスシェルチェアやウッドシェルチェアはさらに進化し続けています。

1.着色樹脂をタンクで混合

ハーマンミラーの新しいファイバーグラス樹脂は、主に自動車産業や製造業で本体部品の製造に用いられるテクノロジーを使用して製造され、多くの面で環境への負荷が抑えられています。モノマーフリーで、VOC(揮発性有機化合物)やHAP(有害性大気汚染物質)を排出せずに製造できるため、熱酸化装置を必要としません。 従来の方法で製造されるファイバーグラス樹脂や、イームズのオリジナルデザインで用いられたファイバーグラス樹脂と比べて、この新しいモノマーフリーの樹脂は製造工程でオゾンの発生が少なく、大気汚染も抑えられるため、製造スタッフの作業環境もより安全になりました。

2. プリフォーム(予備成型品)をコンピュータ数値制御装置から外し、検査

新たなシェルチェアのプリフォームの製造にあたっては、従来のファイバーグラス製造で用いられていた“湿式処理”の代わりに“ドライ・バインダー処理”を採用しました。“ドライ・バインダー処理”では、ファイバーグラスの繊維(中にはより低温で溶けるものもあります)をコンピュータ数値制御装置でシェルの形のスクリーンに吹きつけます。真空成型を行うので、従来の製法のように吹き飛ばされて遊離する粒子を液体接着剤で固定する必要がありません。その後加熱して繊維を溶かすことで形を固定します。この段階で初めて人の手が介入し、後はライトテーブルの上で検査を行いプリフォームの端を必要に応じてナイフで削って形を整えるだけです。

3. プリフォームに樹脂を塗布

プリフォームを枠台にセットします。作業員が正確な量の樹脂を量ってプリフォームの上に注ぎ、工具を使った手作業で手際よく表面全体にむらなくのばしてゆきます。

4. 樹脂コートされたプリフォームをプレス機に設置

樹脂を均一に塗布したプリフォームをプレス機に設置し、熱と圧力を同時に加えます。さらにこのプレス機ではチェアの輪郭に沿って余分なファイバーグラスをカットし、研磨に備えます。

5. シェルの検査

プレス機でカットされた後も残っている余分なファイバーグラスを手作業で取り除いてから、シェルをプレス機から取り出し、作業員が目視点検を行って承認します。プレス機はその都度清掃します。

6. シェルのエッジを研磨

シェルのエッジを手作業で研磨した後、電動研磨機で仕上げ、きれいに拭いてから袋に入れます。ここで別の作業員がもう一度検査を行って欠陥がないことを確かめ、合格したらハーマンミラーの「グリーンハウス」に送られます。

7. シェルのベースにショックマウントを取り付ける

シェルの底面は徹底的にクリーニングし、ショックマウントが最も効率的に接着するようにします。機械で接着剤を塗布したショックマウントの上に、クリーニングされたばかりのシェルがトレイで運ばれ下ろされます。ショックマウントを取り付けたシェルは、一定の気圧に保たれたラックで2日間乾燥します。

8. ショックマウントの検査

ショックマウントを取り付けたシェルを乾燥ラックから取り出し、検査を行います。それぞれのショックマウントに手でねじりを加えて検査し、合格したシェルは作業現場での承認済となります。

9. ホップサックファブリックの縫製

ファブリックはコンピュータ制御の裁断機で裁断した後、手作業で適切なパターン (アームチェアまたはサイドチェア)に縫製し、チェアの製造現場に送ります。

10. アプホルスターの取り付け

クッション素材をチェアに取り付け、その上から縫製したファブリックを合わせてエッジトリムで取り付けます。アイロンをかけてから別のプレス機に設置し熱と圧力を加えます。

11. ベースの取り付け

それぞれのシェルチェアには、取り付けるベースを明記したステッカーが貼られています。それに合わせたベースを選び、ひとつずつチェアに取り付けて手作業で固定します。

10. 梱包と出荷

組み立てが完了したシェルチェアをしっかりと拭きあげ、袋に入れてから梱包し出荷します。
シェルのカスタマイズにはさまざまな選択肢が揃っています
新しいイームズファイバーグラスシェルチェアは、プロダクトはもちろん、製造スタッフの作業環境 にも優しい素材を使用してつくられています。
イームズファイバーグラスシェルサイドチェアは、ヴィンテージカラー8色の展開で、ファブリックのオプションも豊富に揃っているほか、ベースはワイヤー、ダウェルレッグ、スタッキング、4レッグ、ロッキングタイプからお選びいただけます。


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